蒼穹のRF-4

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2018.2.6  百里基地    Nikon D500  AF-S 200~500mm F5.6E ED VR  ISO200

今回はヒコーキです。
2年前の百里基地詣から1枚。
神戸から茨城空港へ到着後、レンタカーで最初に向かったのは離陸が撮影出来るR/W21付近のポイントでした。
既にF-4EJや飛行教導群のF-15は離陸した後で残念でしたが、RF-4の離陸を撮る事が出来ました。
轟音をあげて蒼穹を駆け上がる迷彩のファントムは文句なくカッコよく、感動と重さ(笑)で震える腕を必至に押さえながら夢中でシャッターを切り続けました。

そのRF-4も退役間近。
偵察隊は解散となり後継は無人偵察機になるようですが、「見敵必撮」の精神は、我々撮影者のココロにずっと刻み込まれる事でしょう。


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[ 2020/02/05 10:50 ] 飛行機 | TB(0) | CM(2)

アフターバーナーを輝かせて

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2019.11.27  百里基地    Nikon D500  AF-S 200~500mm F5.6E ED VR  ISO640

前回の「雅洛」撮影と時系列が逆になりますが、先月のリベンジで百里基地に行って来ました。

あれからもどうしてもファントムを撮りたくて、安い航空券を取れる日と仕事や家庭運用に支障が無い日を選んだ結果、百里基地航空際の直前に訪れることになりました。
しかし、茨城県の天気予報は週間予報の段階から思わしくなく、前日には降水確率70%に・・。
それでももう日程の変更は出来ないので、とにかく飛んでくれて撮れればいいと開き直る事にします。

当日は神戸空港からスカイマークで茨城空港入り。
天気はドン曇りでしたが、空港からレンタカーの営業所まで歩いて向かっている途中に、航空際の予行演習でF-4EJの見事な編隊が空港上をフライパスするのを見て、テンションが上がります。
レンタカーを借りてポイントまで移動途中にも、ファントムの機動飛行を見かけて、気持ちが逸ります!

ところが、離陸ポイントに到着するとファントムが飛んできません・・。
おまけに弱いながらも雨が振り出して来ました。
そんな中、救難機のU-125Aの機動飛行や、空中給油機KC-767、そしてスカイマーク定期便のB737の離陸を撮っていると、昼前になってようやくF-4EJの4機編隊が離陸していきました。

離陸を撮ったら、コンビニに移動して昼食を取り、今度は着陸ポイントに向かいます。
やがて先ほどの4機のF-4EJが着陸してきました。
それを撮影してクルマの中で一休みしていると、今度はRF-4が2機やって来て離陸準備を始めました。
そのうち1機は、航空自衛隊のファントムのなかで一番大好きな、青い洋上迷彩のRF-4E!
しかも、シャークティースと控えめですが特別装飾を纏っているではありませんか!
降りしきる雨に機材が濡れているのも忘れて、夢中でシャッターを切っていきます。
やがて、ゆっくりと滑走路に移動すると、轟音を立てて滑走を開始。
降りしきる雨を蹴散らしアフターバーナーを輝かせて離陸していくRF-4Eをファインダーで追っていると、何やら胸が熱くなりました。
こんな気持ちは、汽笛とブラスト音全開でやって来た蒸気機関車を撮影したとき以来です。

1時間半ほど待って、この2機のファントムが着陸するのを撮影。
その後、格納庫が閉じられたので15時にして今回の撮影は終了しました。

今回は、雨模様の天気はもちろん、航空祭の予行演習が結局早朝のみしか行われなかった為、F-4の編隊飛行や機動飛行が撮れなかった事が残念でした。
そして何より、戦闘機の動きにばっちり追従出来ていない自分の腕の未熟さで、満足いく結果があまり得られなかった事も・・。
しかし、先月のように何も撮れなかったということも無く、悪天候がためにアフターバーナーがはっきり写った一番好きなRF-4Eが撮れたので、比較的ココロ穏やかに帰路に付く事ができました。
  

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[ 2019/11/30 12:47 ] 飛行機 | TB(0) | CM(2)

ロゴ付き「787」の雄姿

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2013.11.16  大阪国際空港 千里川土手   Nikon D300  AF-S 70~200mm F2.8G ED VRⅡ  ISO200

今日は娘の小学校の音楽会でした。
ビデオカメラで娘の合唱や演奏を撮っていましたが、撮影は指定された撮影エリア内でしかも三脚・脚立禁止ということなので、まるで駅撮りのような雰囲気に思わず苦笑してしまいました。

さて、今回は久し振りにヒコーキです。
6年前の今日は、夕方にふらっと千里川を訪れていました。
2時間ほどの滞在でしたが、「787」ロゴを付けたANAのB787を撮れたのがこの日の一番の収穫でした。

さて、そのANAのB787ですが、トレードマークの「787」のロゴがどんどん消えており、いつの間にかロゴ付きの機体は残り1機のみとか・・。
先月から伊丹にもJALのB787が飛来するようになったので、久し振りに伊丹へ行こうと思いますが、その時にANAの最後の「787」ロゴ付きB787が飛来して欲しいものですね。


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猪名川狂想曲・その2

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2019.6.29  大阪国際空港 猪名川土手   Nikon D500   AF-S 200~500mm F5.6E ED VR  ISO500

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2019.6.29  大阪国際空港 猪名川土手   Nikon D500   AF-S 200~500mm F5.6E ED VR  ISO640

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2019.6.29  大阪国際空港 猪名川土手   Nikon D500   AF-S 200~500mm F5.6E ED VR  ISO640

猪名川でのエアフォースワン撮影から早5日経ちました。
今回は、エアフォースワンの3機の随行機です。

「エアフォースワン」ことVC-25の予備機としてVC-25と並んで駐機していたのが、テールナンバー「90015」のB757-200。
B757は、737や767、777など他のボーイング機とは少し顔つきが違う上に日本ではなかなか見れない機体なので、嬉々として撮影しました。
そしてもう1機、テールナンバー「90004」は見ての通り、「90015」と同じB757-200ですが、こちらはC-32A。
窓配置等細かいところで差異がありますが、アメリカ空軍輸送機の型式が付けられています。

実は、撮影時は「90015」もC-32Aと思っていました。
しかし帰宅して調べてみると、C-32Aは4機あるそうですが、その中に「90015」の機体は入っていませんでした。
このナンバー以外にも数機、C-32Aに含まれないアメリカ空軍所有のB757-200があるようですが、サイトによりそれらもC-32Aに含まれていたり・・。
あまりアメリカ空軍の事情には詳しくないので、もし間違いであればご指摘頂ければ幸いです。

最後の「10040」の小型機は、ここ伊丹でもよく見られるB737ベースのC-40B。
小さい機体ですが、塗装やアンテナ類で只者ではない雰囲気を醸し出しています。

VC-25が今回の撮影のメインでしたが、これらの随行機も撮れたのは大きな収穫でした。
しかし、VC-25は仕方ないとしても、正直これらの機体だけでも離陸する姿を撮りたかったですね。
  

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[ 2019/07/04 13:05 ] 飛行機 | TB(0) | CM(0)

猪名川狂想曲

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【3枚とも】2019.6.29  大阪国際空港 猪名川土手   Nikon D500   AF-S 200~500mm F5.6E ED VR  ISO500

ようやく大阪で開催されていたG20が閉幕しました。
私の仕事にも影響があっただけにG20には辟易してはいましたが、反面楽しみにしていたことも。
それが今回紹介します、アメリカ大統領専用機であるエアフォースワンの撮影でした。

G20大阪開催が決まった時から、大阪にエアフォースワンが来るはずと撮影を画策していました。
10数年前に伊丹に飛来したそうですが、その頃はヒコーキにはあまり興味も無く、もちろん撮影もしていません。
もうこんな機会は無いと思っていただけに気合が入り、休みも確保しましたが、関空に降りる可能性もあります。
その時は仕方ないと諦めるしかありませんでしたが、幸いにも26日に伊丹に降りてくれて、一気にテンションが上がりました。

しかし、生憎の天気予報なので、普段使わないカメラのレインカバーや携帯用レインコートを引っ張り出したり、レンズフードの延長をしたりして前日までに準備万端。
そして、今日を迎えました。

午前中は相方が外出するので、逸るココロを押さえて娘の子守(笑)
昼になって相方が帰ってきたら、速攻で出撃しました。
クルマで伊丹に向かい、JR伊丹駅付近の駐車場へ停めたらあとは徒歩で猪名川へ。
ところが天気予報に反して空には太陽が。
陽射しが照りつけるなか脚立を抱えて汗だくになりながら、1kmほどの道のりを歩いていきます。
20分ほどで現地に着きましたが、ここで今まで見たことが無いほどの凄い人出!
何とか場所を確保して少し落ち着きました。
後は待つのみです。

待っている間に予報通りだんだん天気が怪しくなって来ましたが、幸い雨が降る様子はありません。
離陸する旅客機を撮っていってシミュレーションします。
そうこうしているうちに人出はどんどん増えて、警察官の警備も心なしか厳しくなってきた感じがします。
そして17時頃から、民間機の動きがばったり止まりました。
こちらも臨戦態勢に入ります。

しかし、トランプ大統領の会見が長引いているそうでなかなか動きが見られません。
だんだん露出も落ちていき、風も強くなってきます。
ヤキモキしながら待つ事40分、ようやくトランプ大統領が乗っているあの「ビースト」を含む車列が空港内に入ってきて、VC-25に横付けされました。
そして、トランプ大統領が搭乗して「エアフォースワン」となったVC-25がタキシングを開始します。
緊張感MAXでファインダーを覗いて動く機体を追っていると・・。

くるりと方向転換してこちらへ向かってくるではありませんか!

と同時に、無線から「・・ワンフォ-・・」と聴こえてきました。

「えっ・・!」

猪名川に集まった大勢の人たちからどよめきが・・。
まさかの14運用・・。

そんなことはお構い無しに、エアフォースワンは目の前を通り過ぎて方向転換を完了すると、さっさと離陸していきました。

辺りに失望感と虚無感が漂うのがはっきりと分かりましたが、続けて同伴機のC-32やC-40もワンフォーで離陸していきました。
そして、1時間にもわたり抑止されていた民間機も次々離陸していきましたが、こちらは通常の32運用・・。
結局、アメリカ空軍の機体だけが14で離陸して行ったのです。

離陸する「エアフォースワン」の雄姿を撮れなかったのは非常に残念でした。
しかし、もうおそらくここ伊丹に飛来する事はないVC-25を、雨にも降られず露出もなんとかあるうちに、タキシングとはいえ撮る事が出来たのは素直に良かったと思います。

心軽やかに、とはいきませんが、ある意味「お祭り」状態を楽しめた事を喜んで、再び脚立をかついで1kmの道のりを歩き出しました。


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[ 2019/06/30 00:07 ] 飛行機 | TB(0) | CM(2)