奇跡の大逆転

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2011.6.3  福知山線 福知山~丹波竹田   Nikon D300  AF-S ED80~200mm F2.8D

もう4年前になりますが、2011年3月改正で、287系導入の遅れから、暫定的に日根野区の特急色381系が5月末まで、代走で「こうのとり」運用についていました。
その約2ヶ月半ほどの間、沿線は大盛況で、私もご多分に漏れず暇さえあれば出撃していました。
しかし、この頃の日根野の381系達はかなり色褪せていて、いまいち写真栄えしなかったのも事実です。
そんななか、唯一C603(福知山区借入時はFH62)編成は全検出場から日も浅く綺麗な状態でした。
ところが、この編成とは相性が良くなく、曇られたり撮り逃がしたりとあまり満足な写真が撮れていませんでした・・。
そんななか、代走最終日の5/31、そのC603が運用に入り朝から出撃!
4号~9号~20号と追いかけましたが、すべて来る曇るで撃沈・・。
失意のまま381系の代走は終了してしまい、予備編成として残ると噂されていたC603も廃車が決定となりました。

381系の代走が終了して3日後の6/3、休みでのんびりしていると、友人のS氏より381系が急遽「こうのとり」代走に入っていると連絡が!

しかもあのC603!

天気は快晴、運用を辿ると、夕方の22号には間に合いそうなので急いで丹波竹田のストレートへ向かいました。
5月は代走で20号に入っていた381系狙いで大盛況だったこの場所も到着時は誰も居らず、やがて到着した情報提供者のS氏も含めて最終的に集まったのは数人程度。
17:30、夕方の斜光を浴びて綺麗なC603が颯爽と現れました。

諦めていたC603が最高の条件下で登板、まさに奇跡の大逆転でした。

そして、それからわずか5日後の6/8、C603は後藤総合車両所へ廃車回送されました・・。

ところが、翌年の改正で同じ日根野区の、しかもくろしお色の381系が国鉄色に塗り替えられて福知山区へ転属されてきました。
しかし、連結器胴受に編成番号が記載されておらず、連結面の転落防止ほろも装着されていないすっきりとした381系の姿は、貴重な記録となりました。


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[ 2015/06/05 17:14 ] 特急形電車 | TB(0) | CM(2)