念願の場所にて

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2022.9.4   播但線 長谷~寺前   Nikon D500 AF-S 200-500mm F5.6E ED VR   ISO400

前回の続きです。

上郡・宇野線と晴れ間で「鷲羽」を撮る事が出来て大満足、次は播但線内で大サロを狙います。

前回に少しだけ触れましたが、今回の大サロの撮影についてあまり積極的になれませんでした。
その主な理由はヘッドマーク。
ここ数年、大サロは「サロンカー○○」というヘッドマークを付けるのがほとんどでした。
「サロンカー紀南」「サロンカー山陽」「サロンカー令和」等々・・。
また、「サロンカー城崎温泉」のように、往路がオリジナルのマークでも、復路には「サロンカー城崎温泉」のマークが付いていました。
この「サロンカーなにわ」の純正マークをアレンジしたデザインが好きで、毎回楽しみにしていたものです。
今回、往路は「兵庫テロワール旅」のオリジナルマークが付いており、それ自体は決して悪いデザインではないのですが、復路は「サロンカー」のマークを期待しておりました。
ところが、今回は往復とも「兵庫テロワール旅」のマークと判明。
また、フル編成ではなく5両で運転という事や、久し振りの大サロ運行で往路は各所激パでトラブル多発と他にも要因はありました。

それとは逆に、播但線を走るのならぜひ撮りたい場所がありました。
それは長谷~寺前にある第一市川橋梁の俯瞰アングル。
播但線はキハ181「はまかぜ」が走っていた頃、よく和田山~竹田などで撮っていました。
しかし、キハ181が引退したあと、雑誌だったかウェブだったか何かで第一市川橋梁俯瞰で撮られたキハ181「はまかぜ」の写真を見つけて愕然。
ここでキハ181を撮りたかった、と残念に思ったとともに、いつか播但線に客レでも入ったらここで撮ろうと心に決めていました。

そういうわけで、ヘッドマークはともかく久し振りの播但線大サロ撮影を決定。
通過時刻には正面に陽が当たらないことを承知の上、第一市川橋梁で撮影するべく宇野線をあとにしました。

途中、昼食をとりながら快晴の下のんびりとドライブを楽しみ、現地に着いたのは通過2時間ほど前でした。
すでに各所で撮影者が集まり出しています。
狙いの場所をクルマで通りかかると、すでに5~6人の方がスタンバイされており、あまり多くないキャパは既に一杯の様相。
出遅れたかな、とのんびりやって来た事を少し後悔しながらも、もしここがダメならどこか人が少ないところで適当に撮って帰ろうと、少し離れた通行の邪魔にならないところにクルマを停めて現場に向かいます。

現場に着くと、やはりスペースが・・。
空いている場所はあるのですが、そこからは木の枝が画面に入り車体にかかってしまいます。
しかし、それさえかわせばなんとかなりそうなので、一旦現場を退去。
離れたクルマのところへ戻り脚立を取り出し、再び現場に戻りました。
そして脚立に上ってカメラを覗いてみると、木の枝の一部が画面右下に入るものの車体にはかからず、背景の草地と同化して全く気にならなくなりました。
これで一安心、あとは来る列車でアングルを微調整するだけです。

気になる天気ですが、雲が多く曇っている時間が多くなっています。
しかし、晴れれば半逆光なので曇ってもいいやと気楽に考えますが、背景だけ陽が当たることが増えてきました。
この状態でやって来た「はまかぜ」を撮ってみましたが、輝度差が大きくてとても見れたものではありません。
なので、いつもとは逆に曇ってくれるように願うはめになりました。

やがて通過時刻が迫ってくると、追っかけ組みの車がぞくぞくと下の道を通り過ぎ、だんだん辺りが騒然としてきます。
そして天気も願いどおり曇ってきました(笑)。
そんななか、カメラの設定などを最終チェックし、遠くの踏切が鳴り出したのを確認するとファインダーを覗いてスタンバイ開始。
ゆっくりと左からファインダーに入ってきたDD51+大サロが右にカーブして第一市川橋梁を渡り切ると連写開始。
10年来思い描いていた「念願の場所」での撮影がようやく叶いました。

こうして早朝からの一連の撮影は終了。
日曜日まる一日の撮影を許可してくれた家族へのお土産をどこで買おうかと考えながら、帰路につきました。


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